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イタズラなKissメインのブログ。過去の感想や雑絵などがあります
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結構好きなのに琴子の服の柄が
苦労した末これとは・・・と嘆いた作品

みーたんさんに、「これでSS書いてください」と課題を与えた絵です(笑
SSもすごくいい作品だったので、このまま消えるのは忍びないので
UPいたしますね。
遠く離れても・・・


今日でオレは大学を卒業する。
答辞を読みながらも無意識のうちに琴子を探しているオレ・・・。
出会った頃は自分がそんなふうになるとは思いもしなかった。
彼女と過ごすうちに自分を変えることができ、将来の夢を見つけることも出来た。
その夢のためにオレは神戸に行くことを決めた。
琴子と離れて暮らすことはオレにとってもつらい選択だったのだけど・・・。
彼女の沈んだ様子を見ているうちにオレは
二人が離れて暮らすことは無理だと・・・そんなふうに思い始めていた。
・・・彼女がそんなにつらいなら・・・オレのそばに・・・と。

卒業式も終わり、オレは彼女のもとへ急いだ。
彼女がいるところはだいたい想像がつく。
オレのことを琴子が毎日のようにのぞきに来ていたあの場所・・・。
きっと・・・講義室だと直感していた。
案の定その場所の前に来た時、「入江くうん!!」とオレの名を呼ぶ琴子の声が聞こえてきた。
おもわず「なんだよ でけえ声で」と声をかけると琴子はびっくりして振り向いた。
「わ わっ い、入江くん ど、どうして・・・」
「多分 ここにいるだろうと思って・・・お前に話があるんだ」
「入江くん・・・?」
「家で話すよりいいと思って。 神戸の話・・・」オレが話を切り出そうとした時
琴子が遮るように口をはさんできた。
「あたし! 」
思わず彼女を見た。
「絶対一年で看護婦になる!それから神戸に行く!絶対行く!」
彼女の瞳からこらえきれず涙がこぼれていく。
「だ、だから ま・・・待っててね・・・う・・浮気しないでね・・・ま・・毎日電話しても お・・怒らないでね
それから休みに・・・会いに・・・・・」
そこまで彼女の言葉を聞いた時、そっと唇を重ねていた。
この数日のうちに彼女はオレと離れることを決心していたことに驚き、そして愛しさがあふれだした。
彼女の瞳からは絶えず涙がこぼれていく。
唇をゆっくり離し、ギュッと抱きしめる。
「・・・泣くな。大丈夫・・・お前だけがつらいんじゃない。オレだって・・・」
「入江くん・・・」
「・・・ずっと 待ってるから。お前が1年で看護婦になって オレのそばに来るその時を」
彼女を抱きしめる腕に力を込める。
「入江くん・・・!」
彼女の腕がゆっくり持ち上がりオレを抱きしめ返す。
まるでぬくもりを確かめるように・・・。
そして再び唇を合わせようとしたとき、講義室の外で誰かが来る気配がした。
「い 入江くん・・・人が来るよ」琴子は顔を赤くしながらつぶやくようにいった。
オレはそんな琴子が可愛くて少し笑みを浮かべ琴子に答えた。
「いいよ。見られたって」

―見たいヤツには見せつけてやればいい。
オレは恥ずかしくもなんともない。
お前がどんな思いでオレと離れることを決めたかという重さに比べれば
キスの一つ二つ見せつけるぐらいどうってことはないさ・・・―

 

 


fin


素敵すぎますみーたんさん・・!ということで、
上の絵とのコラボSSでした。
今でも思うけど、みーたんさんて本当すごい人だと思います。マジで。

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